にJR九州は、2022年9月の台風14号の影響により被災した日南線について、一部区間で運転を再開したのち、2023年3月末に全線で復旧する見込みを発表しました。
新たに折り返し可能駅に
9月18日(日)〜19日(月・祝)にかけて九州を縦断した台風14号は記録的な大雨と暴風をもたらし、宮崎県では降り始めからの総雨量が1,000ミリ近い値を観測した地点もありました。
日南線では、鹿児島県志布志市に位置する大隅夏井駅〜志布志駅間の築堤において、高さ約15mの築堤が線路方向約5mにわたって崩壊し、路盤が流出する被害が発生しました。この影響で、南郷駅〜志布志駅間で現在も不通が続いています。
今回、運転区間を延長するために福島今町駅で折り返し運転を行う準備が整ったとのことで、2023年1月21日(土)から南郷駅〜福島今町駅間(24.2km)で列車の運転が再開します。当日の運転開始は10時頃からで、上りは福島今町駅10:08発の油津駅行、下りは油津駅11:07発の福島今町駅行が最初の列車となります。1月22日(日)は始発から通常通り運転されます(日南線の路線図など詳細は下の図表を参照)。
全線再開まであと11.7km
現在、日南線では南郷駅(一部は油津駅)〜志布志駅間でバスによる代行輸送が行われています。この代行バスは列車運転区間の拡大に伴い、2023年1月21日(土)10:00頃で終了となります。
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引き続き運転を見合わせる福島今町駅〜志布志駅間(11.7km)では、タクシーによる代行輸送が始まります。
同区間で各駅に停車するジャンボタクシーまたは普通タクシーが1日あたり16本設定され、福島今町駅を発着する列車に接続します。乗り換え時間は、列車からタクシーへの場合は5分、逆のタクシーから列車への場合は8分が確保されます。代行タクシーは、現在運行している代行バスと同じ場所に停車します。なお、定員制のため乗車できない場合や、道路事情により列車への接続が行えない場合もあるとしています。
JR九州は併せて、2023年3月末に全線での運転再開を予定していることも示しました。復旧工事の状況により予定が前後する場合があるとしており、再開日については決まり次第、告知するとのことです。